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書類の記入

上級資格活用事例

<事務局>2023 年度
資格登録の先生方3名に御寄稿いただいたので御紹介します

上級内部統制実務士

ピジョン株式会社
監査室   池田 利生
(第17回上級内部統制実務士試験合格者様)

 内部統制報告制度が導入された2008年当時、私は営業部門から管理部門に異動したばかりでしたが、弊社のJ-SOXプロジェクトメンバーに営業出身者がいなかったため、その追加メンバーとして立ち上げに携わりました。その後、コーポレート・ガバナンス、コンプライアンス関連業務等を経て、2020年からは監査室でJ-SOXを担当しております。

 昨年、内部統制に係る知識の向上を目的として標準資格を取得しましたが、さらなる研鑽のため、上級資格の受験を決意しました。

 受験準備として、まずは公式テキストを精読する、というところまでは標準資格と同じでしたが、上級資格は知識を前提に判断力を問われることから、その対策として、公式テキストの内容を一つひとつ弊社の内部統制に照らし合わせ、実務に落とし込んで理解を深めるということを行いました。そうすることによって、単なる知識の習得ではなく、状況に応じた判断ができるようになり、合格できたのではないかと思います。

 また、結果として弊社内部統制を新たな視点で見直すこととなり、統制強化、改善の提言につなげることもできました。

 今回の学習を通して学んだことを今後も弊社内部統制の向上に活かしていきたいと思います。

 

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株式会社セルシス
財務経理部
塚越裕子 様
(第17回上級内部統制実務士試験合格者様)

 業務知識の向上・深化のため上級内部統制実務士試験を受験いたしました。去年に続き2度目の挑戦でようやく合格のお知らせをいただき、大変苦戦した甲斐があったとうれしく思っております。
 基本的な知識の骨格は変わることは無いため、公式テキストについては精読しました。なお、公式テキストの記述の基となっている「内部統制基準」「実施基準」について全文を読んだことが、学習を進めるにあたり大変効果的でした。基準と実施基準を読み込んでから公式テキストに戻って読み返すと、「この考えが基になってのこのテキスト記述なのか」と、自分なりに理屈の筋道のようなものが鮮明になり、そこから急に過去問題を見ても何を聞こうとしているのかが分かり始めたように思います。また、統制整備状況の実地として自社の規約を改めて精読する機会にもなり、自社業務への理解が深まりました。
 試験範囲が大変広範囲に及びますので、「研修会:内部統制実務士過去問演習」と「対策講座」への出席なくしてはおそらく合格できませんでした。
ご指導いただきました講師の先生方、事務局の皆様、誠にありがとうございました。

株式会社PFU
内部統制推進室長
古木隆義 様

(第17回上級内部統制実務士試験合格者様)

私は、以前内部統制を担当し、その後数年間の別プロジェクトを経て、改めて内部統制担当となりました。これを機に、自分の内部統制スキルを穴のない、世の中で通用するものにしたいと思い、標準資格と上級資格に挑戦しました。
この学習で得たものは実務の裏付けとなっています。J-SOX対応の効率化を大胆に進めました。監査法人との議論も同じ土俵でやれている実感があります。
 公式テキストは体系的で網羅的。理論の詳細な説明と、実務での考え方や目の付け所の例示が豊富。学習は腹落ちの連続でした。
 一方で、試験勉強で苦労したのは公式テキストの精読です。ひとつひとつの文が長く、趣旨をなかなか読み取れない箇所が随所にありました。数行にわたる一文は黙読では理解できず、何度も音読が必要でした。長い文は主語と結論を押さえ、第一主題と第二主題の混在を把握し、修飾句が補おうとしている言葉をつかむ。一文一文の構造を解析しながら読み進めました。
上級資格の準備期間は5か月間。公式テキストの精読3回で4カ月弱を要し、過去問の理解に1か月。最後は解答をペンで書きあげる練習もしました。
 結果は最高点での合格と知り、毎日の業務に自信をもって取り組んでいます。

<事務局>2022 年度

資格登録の先生方2名に御寄稿いただいたので御紹介します

上級内部統制実務士

株式会社タマディック
内部統制室
井上淳矢 様

(第16回上級内部統制実務士試験合格者様)

 私は、3年前に組織改革の一環として、社の事業拡大、現地法人の設立、社員数の増加を踏まえ、非上場企業ではありますが、上司と2名で内部統制プロジェクトを立ち上げました。


 当初ほぼゼロベースでの構築のため、まずは内部統制の本質を理解する必要があり、そこで取り組んだのが内部統制実務士資格試験です。標準試験こそ1回で合格しましたが、上級資格試験に実は2度トライし、今回3度目の受験で合格しました。


 そんな失敗を重ねて合格した私の体験談を前回試験との取組みの違いを含め、お伝えできればと思います。

 

 試験対策としては、主に以下の5つです。
(1)公式テキストの理解
(2)過去3年間の章毎の設問傾向の分析
(3)昨今世間をにぎわせている内部統制上のインシデント事例の把握
(4)ガバナンスコード等の内部統制に関わる変更の理解
(5)上述が凝縮された学習ができる試験対策講座の受講
  (これ必須です。オンラインでもよいですが、可能な限り現場で)


 そして前回の試験との取組みの大きな違いは、記述式の設問に対する取り組みです。設問に対してテキストベースの形式的な解答をしがちですが、上級資格に求められているのは形式的な知識ではなく、実務でどう生かしていくか、本質を理解しているかという点ではないでしょうか。


 今回の資格試験では、『実際の実務経験や自社事例も交えながら記述する』ことを取り入れたことで、より内部統制への理解が深まり、合格に結びついたのではと実感しています。その点はぜひ参考して頂ければ幸いです。


 内部統制は、第三者の立場から社内の問題を意見具申する大きな役割があり、企業の成長には戦略的な事業活動(攻め)と内部統制活動(守り)の両輪が欠かせません。これからも課せられた使命を果たしていける様、この学びの場を活用しながら精進していきたいと思います。

金融機関勤務
柏崎めぐみ 様

(第16回上級内部統制実務士試験合格者様)

 内部統制業務に数年従事し、業務を通じて得た知識・経験が社外で通じうるのか疑問に感じていた頃、上級資格を保持されている方に受験を勧めて頂きました。

 

 試験は広範に渡り深度ある出題であることから、計画的な試験対策の重要性を痛感しました。


 試験対策講座開講前の数ヶ月間、まず苦手な箇所でも内容を理解できることを重視しながら公式テキストを数回精読しました。社内手続との違いも整理し、試験対策と実務をリンクさせることも意識しました。また、過去問を早めに解いてみましたが、解けることよりもどのような問われ方をするのか、どの程度記載すれば模範回答になるのかを確認することを主な目的とし、出題箇所を公式テキストにラインマーカーを引きながら出題の傾向を把握しました。


 そうすることで試験対策講座出席時は、講師の先生方の説明のメモ取りや公式テキストのどこに記述されているかをマーキングすることに注力できました。

 

 試験対策講座後は、言及のあった箇所を重点的に暗記し、どのような試験問題が出るか予想しながら理解不足な点を中心に勉強しました。苦手な箇所はスマホにメモを取っておき、隙間時間に確認しました。


 上級資格取得に向けて内部統制の知識を深めることで、勤務先の内部統制業務の見直しや会計監査人との議論に活用する等、日々の業務にも活かすことができており、本資格の重要性を日々認識しております。

<事務局>2021 年度

資格登録の先生方に御寄稿いただいたので御紹介します

上級内部統制実務士

株式会社ファルテック
常務執行役員 企画室・関係会社室担当
河井芳浩 様

(第 15 回上級内部統制実務士試験合格者様)

 2 月の IPO・内部統制実務士(標準)合格後、その流れで上級内部統制実務士に向けた準備を開始し、8 月試験で合格させて頂きました。
 

 これまでのキャリアの中では業務執行側での経験が中心で、内部監査や監査役ヒアリングを受ける側であり、監査する立場での業務経験が無かったため、今回内部統制を体系的に学ぶことは非常に有益でした。監査側での実務経験がない自分にとっては、上級レベルは相当量の知識をインプットし、試験ではその情報を適切に応用しながらアウトプットすることが求められました。

 上級試験に向けた準備は次のように進めました。
 

まず、テキストを精読し、全体像を把握。次にテキスト巻頭部にある過去の試験問題出題傾向の章ごとの設問とそれに対応するポイントをテキストから拾い、ワードで整理し自分なりのノートのようにしました。これにより各章でのポイントを整理できました。再度このノートを参照しテキストを精読。

試験は全問記述・論述で 3 時間なので、直近 2 回の試験問題をテキストや模範解答を参照しながら実際に回答してみて、かなりの記述量が要求されることが分かりました。
 

過去問演習会、試験対策講座に参加。試験対策講座は特に重要個所の整理、テキスト記載に外のポイント(実際試験に出題されたものもあり)含めて大変役立ちました。


 試験本番では、今回の試験はこれまでより、記述・論述量が相当増えたという感じがし、自分なりの考え、判断を論述する問題も多く、3 時間ぎりぎりで何とか回答できました。そういう意味では、真に理解力、応用力を試す試験でした。
 本資格に向けた学習は、上場会社、上場準備会社では経営レベルから実務層まで幅広く有益な知識が得られ、実務にも役立つ内容です。まだまだ受験者が少なく、知名度も高くはありませんが、資格取得後の更新プログラムもしっかりしているようですので、今後も自己研鑽に努めて参
ります。

<事務局>2020 年度

資格登録の先生方に御寄稿いただいたので御紹介します

上級内部統制実務士

伊藤忠商事株式会社
監査部内部統制評価室
原田知幸 様(公認不正検査士)
(第 14 回上級内部統制実務士試験合格者様) 

 私は 2020 年 4 月より監査部で J-SOX に従事しています。それまでも他部署で内部統制を担当し通算 5 年程の業務経験となります。


 資格取得のきっかけは、業務上必要だったこと(内部統制構築指導や評価等)に加え、個人的に内部統制の仕組みにとても興味を持っていたからです。内部統制は原則主義であることから、企業によってその対応がまちまちでやり方次第で効率性や実効性が大きく変わります。金商法へ対応しつつも、創意工夫により会社のリスクマネジメントに大きな影響を与えられるのは内部統制の醍醐味の一つだと思います。


 試験対策については、記述式の設問が多いためテキストを何度も熟読しましたが、単に合格ラインを目指すのではなく、単元毎に十分理解できているかを確認し、より深く知りたい箇所については他の書籍等も参照しました。具体的にはテキストを 3 回通して読んだ後、試験対策講座も踏まえ重要と思われる単元を重点的に 2~3 回復習しました。

 今後 DX やリモートワークが進み世の中の環境が急速に変わろうとしています。その変化に対応できるよう情報収集を怠らず、学んだことを実務に活かしたいと思います。

株式会社ユアテック
業務監査部 課長
寺本榮一 様
(第 14 回上級内部統制実務士試験合格者様)

<受験動機と学習方法>
 私は、弊社の内部統制の事務局業務に 14 年間従事しており、これまでの経験を今後のキャリアに生かしたいと考えていました。内部統制の資格で、広範囲かつ専門的な実力を求められるものは本資格以外に聞きませんが、運よく初回で上級内部統制実務士に合格できた次第です。今後挑戦する方の参考までに、私の学習方法をご紹介いたします。


①3月末に過去問を入手し、本格的な学習が必要と判断して、試験の1か月前までに出題範囲を網羅する計画を立て、平日は通勤時間も含めて2~3時間、休日は4~5時間以上学習しました。
 

②全ての過去問は、問題文のキーワードを把握するために、WORD で解答用紙のフォーマットに書き起こし、最初は模範解答を見ないで解答しました。自らの弱点がわかるので、模範解答、公式テキスト等を活用し、期間をおいて反復学習しました。


③試験対策講座の受講は必須です。講座受講後、試験までの1か月は予想範囲を重点的に学習しました。


④試験時間はタイトなので、最初に全問題に目を通し、時間配分して解答しました。焦ると計算問題は誤りがちで、電卓は持参したほうが賢明です。

 

 合格できたのは、自分の経験を信じることと、絶対合格しようという信念だと思います。学習することで自らのスキルも向上します。取得後の継続教育も充実しており、挑戦する価値のある資格ではないでしょうか。

個人受験
鈴木伸東 様
(第 14 回上級内部統制実務士試験合格者様)

■資格取得に向けた経緯
 前回試験不合格からのスタートでした。敗因は、手書きの回答作成軽視、内部統制に関する理解が不十分、でした。しかし業務と直結する内容を勉強しないでいい理由が見つからず、コロナ禍の 2020 年 4 月に一念発起して再受験を決意、およそ 3 か月勉強し第 14 回上級内部統制実務士試験に合格することができました。


■試験対策
1.公式テキスト精読
 公式テキストは、内容がまとまっており業務で辞書代わりに使っていました。テキストの内容を本質から理解できれば、どのような問題が出題されても対応できるものと思います。


2.過去問確認
 予め出題傾向・形式等を知っておくことは、テキストを精読する際にも有効です。また論述式の回答作成には慣れておく必要があります。

 

3.協会主催対策講座受講
 試験対策講座は、受講されることをお勧めします。講師の先生方の講義で学習ポイントが明確になり、テキストだけでは理解できなかった内容もクリアにできました。また単なる試験対策でなく業務に役立つご指導も頂けたことに感謝しております。


内部統制や内部監査業務は社内で理解を得ることが難しいことや、精神的プレッシャーを受けることがありますが、今後も協会主催の研修会を継続的に受講するなどして困難を乗り越えられるよう精進します。

<事務局>2019 年度

資格登録の先生方に御寄稿いただいたので御紹介します

上級内部統制実務士

株式会社ダブルエー
経営管理部 マネージャー
佐藤裕樹 様
(第 13 回上級内部統制実務士試験合格者様)

【資格取得のきっかけ】
 私は現在、管理部門にて内部統制報告制度(J-SOX)への対応の一環として、各種文書化作業や整備・運用状況の評価手続のほか、監査役・内部監査室と連携したモニタリング体制の構築・支援、会計監査人との対応を行っております。
 これらの実務対応にあたって一定程度の内部統制に関する知識を有してはおりましたが、今後、より深度のある専門的な領域から実務に携わりたいと思い、本試験の学習に臨むことと致しました。


【受講・試験の体験談】
「IPO・内部統制実務士試験」に合格後、すぐに「上級内部統制実務士試験」の公式テキストの精読を始めました。書籍を一通り通読しましたところ、内部統制に関する基本的な要素から専門的な分野まで幅広く網羅されているほか、「実施基準」に主眼を置いた内部統制の本質的な内容が体系的に記載されていたことから、自身に不足している知識の発見やカテゴリ毎の学習内容の整理を行う上で非常に有用でした。
 学習時間としましてはおよそ1年の期間がありましたが、年明けから業務が繁忙となったことや、全社的内部統制の評価手続が本格化してきたこと等により、学習機会の捻出が困難となりました。そのような多忙な中で、業務と学習の両立をすべく意識していたのは、「早朝の出勤前に1時間はテキストを読み込む」、「週末の休日で一週間に渡って覚えた項目を振り返る」等といった、継続的な学習ルールをルーティン化し習慣化させたことです。
 また、試験の2ヶ月ほど前からは本番の状況を意識し、過去問の出題ポイントや、公式テキスト各章にある重要点を覚えることに注力しました。また、試験の解答は全て記述式であることから、重要ポイントを文章で明瞭に説明出来るよう、回答の論文構成を意識しました。


【実務への活かし方】
 上記の学習の成果があってか、この度の試験でなんとか合格の認定を頂きました。しかし、資格とは取得して終わりというものではなく、特に実務への活用を考えている方にとってはスタート地点に立つための登竜門的な位置づけであると考えております。
 私自身も今回の学習を通じてより深まった知識を基に、実務家の立場から最高の成果を生み出せるよう、日々研鑽を重ね精進して参りたいと思います。

団体職員・内部統制アドバイザー
清水俊宏 様
(第 13 回上級内部統制実務士試験合格者様)

 このたびは上級内部統制実務士試験に合格することができ、大変うれしく思います。2019 年 2月の標準資格試験に合格してから、すぐに上級資格試験を志し、日本経営調査士協会主催の研修会や過去問演習会、試験対策講座を受講しました。試験対策という観点に止まらず、実務で何が大事かという考え方を学ぶことができました。直近の経済社会における事例から学ぶ習慣も身に付きました。
 職業柄、内部統制については、組織内のメンバーと議論したり、お互いに理解を深めたりする機会が多く、その意味でも切磋琢磨できたと思います。研修会等で出会った方々との会話も実務面でとても参考になりました。そして試験前1か月を切るくらいから、過去問で出題されている重要語句や重要概念は、何度もテキストに立ち返り、実際にペンを取って書いて理解するということを繰り返しました。
 試験当日は、3時間ずっと記述式の答案を書き続けるという難易度の高さを実感しましたが、テキストで記載されていることの本質を理解していれば、自分の理解した内容と実務経験をもとに思うところを存分に記述することができると思います。ぜひ一人でも多くの方が、これから一層重要度と注目度が増すと思われる IPO・内部統制実務士の資格試験に挑戦されることをお勧めします。私も将来的には、上級 IPO 実務士資格試験にも挑戦したいと考えています。街並みに馴染んだ北大塚の会館で、また次の研修会が楽しみです。

上級IPO実務士 

株式会社
監査役
名子俊男 様
(第 13 回IPO実務士試験合格者様)

 私は、現在 AI 開発会社の監査役という立場で、会社の上場準備に関与しております。元々、職責上コーポレート・ガバナンスや経営管理体制については関心があったのですが、上場審査基準や上場申請書類をはじめ IPO に関する知識が十分でないと感じていたところ、6月に書店で上級 IPO 実務士の公式テキストに出会い、8月に試験があることを知り受験することを即決しました。
 

 ところが、その後に取り寄せた過去問を解いてみると、テキストを熟読するだけの勉強では合格は難しいと感じ、記述問題に対応できるように対策を練り直しました。特に7月下旬に参加した対策講座で講師が入念に説明した箇所を中心に、自分でノートに記述問題を書き出し、実際に別紙に解答を手で書いて正解率を上げていくという勉強(作業)を残り1か月間ひたすら繰り返しました。最近では PC を利用して文章を作成する事が多く、鉛筆(シャーペン)で文字を書こうとすると案外漢字が思い浮かばないこともあり、この勉強方法はとても役に立ちました。
 今回幸いにも試験に合格することができましたが、合否に関わらず、IPO に関する知識を体系的に学べたことは、監査役監査を進める上で大変有意義でありました。今後も更なる理解力が深まるよう自己研鑽していきたいと思います。

<事務局>2018 年度

資格登録の先生方に御寄稿いただいたので御紹介します

上級IPO実務士

金融庁
総合政策局 統括検査官
杉山典彦 様
(第 12 回上級IPO実務士試験合格者様)

 私がこの試験の存在を知ったのは昨年の暮れのことでした。私は現在、公務員として主に金融行政に関わる仕事をしておりますが、IT 化やキャッシュレス化など金融を取り巻く環境は大きく変化しようとしております。こうした中で、金融機関やその与信先である企業をどのような観点から見て行くべきか、ちょうど悩んでいたときでした。IPO は新規上場会社を対象とするものですが、実質基準で求められる企業の健全性、収益性、コーポレート・ガバナンスといった項目はおよそ全ての企業にとって持続可能なビジネスモデルを構築するうえで基本となるものです。もともと IPO に興味があったこともあり、当時は転勤で札幌に住んでいたため早速通信講座に申し込みました。年末・年始の休暇を利用して通信講座を視聴し、2月の標準試験に何とか間に合わせ、合格することが出来ました。その後は仕事が忙しくなったこともあり、しばらく試験のことは忘れていましたが7月に再び東京に戻ることになり、せっかく東京にいるのであれば上級試験にも挑戦してみようと考えました。戻ってすぐに試験対策講座があったので受講しましたが、問題の難度を見て正直びっくりし、今回は参加するだけで終わるだろうと覚悟しました。しかし、やれるだけのことはやろうと開き直り、お盆休みは毎日図書館に通って朝から晩までテキストと過去問を繰り返しました。幸い合格することができましたが、まだまだ実力不足であり実務のこともよく分りません。これからも講習会等の機会を利用して勉強を続けて行くつもりです。

上級内部統制実務士

大山岳人 様
(第 12 回上級内部統制実務士試験合格者様)

【資格受験のきっかけ】
 私は、現在、不動産会社の内部監査室で働いており、内部監査及び財務報告に係る内部統制の評価全般を行っております。実務には8年ほど携わっておりますが、内部統制について全般的に学んでからかなりの年数が経っておりましたので、学び直したいという気持ちがありました。
 そこで、どうせ学び直すならば資格を取得しようと思い探したところ、本資格のことを知りました。また、いくら実務ができると口で言っても資格を保有していないと認めてもらえないこともあり、周囲を黙らせるような資格がほしいとも思っていたので、本試験を受験いたしました。


【ご参考までに】
 私は、試験申し込み後、業務監査に加えて整備状況評価を実施する時期で忙しかったこともあり、8 月に入るまで全く勉強ができませんでした。これではまずいと思い、毎朝出勤前に 1時間ほど公式テキストを読み込み、休日に集中して勉強しました。テキストをひと通り読んだ後、過去問で出題形式や傾向、問題のレベル感等を確認し、模範解答を参考にどのような書き方をすればよいかを考え、想定問題を作って自分なりの答えがうまく書けるよう練習をしました。
 また、試験直前の対策講座を受講しましたが、講座では試験に向けての重要なポイントを学べたので、勉強時間の少なかった私にはかなり役に立ちました。可能であれば受講をオススメします。本資格は実務に直結して学習自体がとても有益なものになると思いますので、実務に携わる方はぜひ受験していただきたいと思います。

<事務局>2017 年度

資格登録の先生方に御寄稿いただいたので御紹介します

上級内部統制実務士

株式会社ベルシステム24ホールディングス
監査部マネージャー
武藤 隆 様
(第 11 回上級内部統制実務士試験合格者様)

【資格取得に向けて】
 会社が再上場したことに伴い、J-SOX の整備・運用状況評価や外部監査法人との対応に携わっています。内部統制について体系的で実践に役立つ知識や考え方を身に付けるために資格取得を目指しました。


【学習方法と試験について】
 「IPO・内部統制実務士」合格後、連続して「上級内部統制実務士」を目指すことにしましたが、記述式の答え方ですのでより深い理解が必要であると考えました。


・テキストの精読から始め、文章として答えるために本質の部分や他との関連性なども理解しておき、答えは実際に記述して内容を確認した。


・事前の試験対策講習会にも参加し、講師の方から「無回答より何らかの記述は残しておいた方が良い」と聞いていたので、直接的な解答が分からなかった場合でも関連する考え方や原則など少しでも多く説明するように心掛けた。


試験は長丁場でしたが、貴重な機会なので終了時間まで悔いが残らない様にやり切る気持ちを強く持って終えました。


【今後について】
 幸いにも一回で合格できましたが、振り返りますとテキスト全体の理解や本質部分を確実に身に付けるまでには至っていない部分もあると思われました。今後の実践にあたり、実効的で応用性も持てるようにするため、研修会等への参加によりレベルを高めていきたいと存じます。

<事務局>2015 年度

資格登録の先生方に御寄稿いただいたので御紹介します

上級内部統制実務士

株式会社アスカブレーンズ
取締役シニアコンサルタント
杉本 亮 様
(中小企業診断士・CFE・CIA・CCSA)

 平成 18 年からJ-SOXコンサルに携わり、数多くの上場企業の内部統制整備・運用実務を支援してきた自分にとって、「上級内部統制実務士」という資格は非常に魅力的であり、且つどうしても取得しなくてはならない資格でした。7 月 11 日の資格更新講習会で不正防止・コンプライアンスについて講演を行いましたが、参加者や講師の皆さまのレベルの高さを肌で感じ、翌月 8 月30 日の試験を受験することを決意致しました。
 

 1ヶ月半しか時間が残されていない中で、8 月 8 日の試験対策講座に参加し、指定テキストを2回読込み、過去問を3回解くくらいのことしか出来ず、あっという間に試験当日を迎えました。
試験問題は非常に練られた難問ばかりでしたが、普段から手書きに全く慣れていないため、書きたいことが上手く書けないという予期せぬ状況に陥りました。受験後は模範解答さえ見ることが出来ない精神状態だったため、2週間後に合格通知が届いた時はかなり驚いたものです。

 

 上級内部統制実務士は、自分の本業でもある経営管理体制構築支援コンサルに直結する資格であり、今後は当資格を中心とした業務活動を展開していく所存です。日本経営調査士協会様および全能連様主催の総会・懇親会・講演会などに積極的に参加する他、有資格者の皆さまとの異業種交流や情報交換などを通して、コンサルの幅や活動の場を広げていきたいと考えています。

中嶋哲郎 様
(第 6 回上級内部統制実務士試験合格者様)

【資格取得の経緯】
私は現在、金融商品取引法における内部統制報告制度(J-SOX)への対応としての文書化、整備・運用評価、モニタリング、課題改善の支援等の仕事をしています。これらの実務においては、内部統制についての幅広い知識や深い理解が求められるため、次第に、体系的に内部統制について学ぶ必要性を実感し始め、本資格の取得を考えました。


【学習方法】
(1).過去問題の確認
私は実務で内部統制に関わっており、ある程度の実務的な知識が有ったため、まずは過去問題を確認し、問題のレベル感、出題形式、出題ポイント等の大まかなイメージを持ってから、公式テキストの精読を行いました。


(2).公式テキストの精読
公式テキストの精読は試験対策としてはもちろんですが、実務においても公式テキストは、何か不明な事があった時、内部統制の考え方について確認したいことがあった時の参考書としても大変役立ったため、常に手元に置いて、その都度、公式テキストで確認するというような使い方をしていました。


(3).試験対策講座の受講
自習だけでは理解が難しい内容を、講師の方に具体例や直近の制度の動向等を踏まえて分かりやすく解説していただけたので、試験に向けての重要な学習ポイントが明確になりました。


【資格取得を検討されている方へ】
資格取得の目的は様々だと思いますが、私の場合は資格取得をするための試験勉強の過程自体が、体系的に内部統制を学び、実務でも役立っている実感を持つことができました。試験なので、合格することが最も重要ですが、公式テキストに沿って学習すること自体がとても有意義なことであると思います。

上級IPO実務士

PwC あらた監査法人
布施恭祐 様
(公認会計士・中小企業診断士)

ご挨拶
 私は現在、PwC あらた監査法人において、主に上場企業や外資系日本企業に対する会計監査業務に従事しております。また、平成 26 年より、上場準備企業に対する予備調査やアドバイザリー、会計監査等の業務に従事しております。また、業務に関連し、公認会計士及び中小企業診断士の資格を保有しています。


資格取得のきっかけ
 上級 IPO 実務士試験を受験したきっかけは、平成 26 年より IPO 関係業務に従事することとなったことです。上場企業や外資系企業に対する会計監査が業務の中心であり、上場後の開示制度等に対しては一定の知識を持っていたものの、IPO に係るその他の知識についてはほとんどありませんでした。
 そこで、まずは書籍から、ということでいくつか探していたところ、上級 IPO 実務士試験の公式テキストである『これですべてがわかる IPO の実務』が目に入り、手に取ったところ、当該資格の存在を知りました。その後、当該書籍と所属監査法人での業務をベースに IPO に関する知識がついてきたことから、今回、受験を決心し、資格を取得することができました。


資格の活用
 まだ取得したばかりでありますが、所属監査法人へこれを伝えたところ、年間業務計画におけるIPO 関係業務(上場準備企業への会計監査・アドバイザリー・予備調査等)の割合が急増しました。
学生の時からの夢であった、「(上場準備企業を含む)中小企業やスタートアップ企業の成長への貢献」に向け、上級 IPO 実務として最高のサービスを提供できるよう、日々精進していきたいと思っております。

<事務局>2014 年度

資格登録の先生方に御寄稿いただいたので御紹介します

上級内部統制実務士

緒方健太 様
(第 5 回上級内部統制実務士試験合格者様)

御挨拶
 本稿を始めるに当たりまず若干の自己紹介を致します。今回、上級内部統制実務士に登録致しました緒方健太と申します。私は、平成 21 年に弁護士登録を行い、西村あさひ法律事務所という所謂大手総合法律事務所で企業買収、キャピタル・マーケット、ベンチャー・キャピタル支援、金融レギュレーション、コンプライアンス、税務相談、その他一般企業法務といった分野を中心に業務を行っております。また、平成 25 年 7 月からみずほ証券株式会社に出向し、上記分野に加えて IPO に関する業務等にも携わっております。


上級内部統制実務士資格の利用方法等
 内部統制という分野については、様々な観点からのアプローチが可能であると考えられます。例えば、①弁護士等の法律専門家の立場からは、会社法に基づく内部統制システムの整備・運用及びそれを前提とした役員の法的責任に焦点が当てられますし、②公認会計士等の会計専門家の立場からは金融商品取引に基づく内部統制報告書に係る監査に、また、③IPO に関わる専門家の立場からは上場審査を前提とした社内態勢全般の整備・運用に焦点が当てられ、論じられることが多いと思われます。


 そのような意味では、内部統制は、その目的の多様性にも表れているように、複雑な内容を有するものであり、当該内容について上級内部統制実務士資格の勉強を通じてより深く理解することができたということが当該資格の一番のメリットではないかと考えられます。
 すなわち、私は、弁護士として、企業ないし企業集団における経営管理といったマクロの内部統制から特定の分野における社内態勢の整備・運用といったミクロの内部統制についてアドバイスを求められることが多く、これまでは専ら法律専門家の立場から意見を述べることが多かったのですが、上級内部統制実務士資格の勉強を通じて、その他の観点(例えば、上記②及び③の観点)を踏まえてより深く幅広い観点からアドバイスを行うことができるようになったと実感しております。


 ご承知のとおり、平成 27 年 5 月 1 日からは改正会社法が施行されております。当該改正においては、内部統制システムを含めた分野における改正が含まれており、当該改正に対する社会的な注目の下、今後内部統制に関する実務に影響が生じてくるものと考えられます(既に私もそのような相談を受ける機会も多くなっております。)。また、(肌感覚となりますが)株式市場の好況に伴い IPO に関する相談も着実に増えており、上場審査を見据えた内部統制の在り方に対する注目も高まっているものと思います。このような社会的状況下において上級内部統制実務士資格の勉強を行うことは、専門家の立場から(また、当然企業の立場からも)非常に有意義であると考えております。
 私も当該資格の名に恥じぬよう、今後も研鑽を続け、内部統制に関するより良いアドバイス等を行うことができるように実務家として積極的に取り組んで参りたいと思います。

<事務局>2013 年度

資格登録の先生方に御寄稿いただいたので御紹介します

上級内部統制実務士

山畠弘展 様 
(第 3 回上級内部統制実務士試験合格者様)

資格取得のきっかけ
私は現在、金融機関の経理部門で働いており、資格に関連する職務としては、決算・財務報告プロセスに係る内部統制の整備・運用を行っています。内部統制について体系的に勉強したいと考えていたところ、この資格の存在を知り、取得を目指すにいたりました。

 

学習方法
ご参考までに私の学習方法を時系列でご紹介します。


(1)公式テキストの通読
試験対策講座の受講前に公式テキストをじっくり読みました。対策講座を充実したものにするためにも、受講前に読み終え、どのへんが分からないのかを整理しておくことをお勧めします。


(2)試験対策講座の受講
試験合格のためには受講は必須だと思います。広範な試験範囲の中での重要項目も分かりますし、テキストを読むだけでは理解が難しい点を講師の方が分かりやすく説明して下さいます。


(3)過去問題の確認
出題形式を把握する目的で過去問題を確認しました。標準資格と違い実施回数がまだ少ないため過去問題から出題傾向をつかむのは難しいと思いました。


(4)公式テキストの再確認
対策講座の受講と過去問題の確認を踏まえて公式テキストを再確認しました。自分なりに出題されそうな分野を予想し重点的に学習しました。


これから資格取得を目指される方へ
私は今回、運よく合格できましたが、仮に不合格だったとしても、合格するまで受験を続けるつもりでした。なぜなら、試験勉強を通じて内部統制に関する理解を深められると感じたからです。試験勉強と実務が直結しない資格が多い中、この資格は実務に直結したよい資格だと思います。これから資格取得を目指される方には、目の前の合否に一喜一憂することなく楽しみながら
じっくり学習して欲しいと思います。

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